会社の品格

東海テレビ放送が情報番組内で岩手県産米を「汚染されたお米」などと中傷するテロップを流した問題で大変な事になっていますが、ついには番組が打ち切られる事態になりました。

テロップ自体は下請CG会社の社員が作成したものらしいですが、東海テレビ放送側もその様な不謹慎な業者を使っていたこと、内容についてのチェック体制が出来ていないことから、感覚が麻痺していたとしか思えません。

似た話として、昨年、米ゴールドマンサックスが顧客に売りつけた商品を社内で「クズ」とか「ゴミ」とか呼んでいた事が発覚して、責任者が公聴会に呼び出されて叩かれた事を思い出します。

視聴率優先、利益優先となり、「誰のために」「何のために」この仕事をしているのか。「誰のお陰で自分たちの会社や個人の暮らしが成り立っているのか」という事を忘れてしまうとそうなるのですかね。。

我々も保険やローンの仕事をする中で、お客様のことを「客」と言ったり、不動産業者を「業者」と呼び捨てにしてしまいそうになるときがあります。

単調に仕事をしていると、つい感謝の気持ちを忘れて、ぞんざいな言い方になってしまうのかも知れません。

なので、日頃から社内でお客様の事を話す時は、「客」や「顧客」という言い方をせず、「お客さま」という言い方をするようにしようと言っています。「〜様」だとちょっと大げさだと思える場合は、せめて「〜さん」です。

日頃の言葉づかいは知らず知らずのうちに口をついて出てしまうものです。さらに、生意気な口のきき方をしていると、いつしか気持ちも生意気になってしまいます。

普段から極力丁寧な言葉を使い、「〜様」「〜さん」とお呼びする事で、お客様に対しても取引先に対しても常に尊敬の気持ちをもって接する事ができるようになるのではないかと思います。品格の備わった会社と言ってもらえるようになりたいです。