株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

地震保険

先日の大地震で千葉県にある実家の建物が被害を受けており、本日保険会社の被害鑑定の立会いに行ってきました。
既に改修工事は始まっていて、建物全体を防護ネットで囲んでいたので、全容は見れませんでしたが、被災直後の写真を見たところ、あちこちにひび割れがあり、また崩れ落ちている壁面もあったりで、結構な被害でした。修理の見積もりも500万円近い金額になっています。

実は保険会社の鑑定を行うのはこれで2回目です。
前回の判定では、建物外周をさーっと見て行って(母親談)、出した結論が「一部損」。
地震保険金額は12百万円なので、一部損だと支払い保険金額は60万円にしかなりません。「おい、そりゃないだろう」ということで、今度は私も立ち会って再度鑑定を行うことにしました。

地震保険では、時価の20%以上の損害を受けた場合が半損となり、20%未満では一部損となります。修理額だけでいえば、実家のケースは20%は超えていますが、実際の損傷度合いの判定は、予め決められた基準表によって行われ、鉄骨作り建物の場合は、開口部(ドアや窓)と外壁の損傷の割合等で決められます。つまり、実際の修理額
とは関係なく決まるルールになっているということ。

これだと、中身は損傷を受けていても、外見上きれいに見える建物は、損傷が軽いとみなされ、損害の認定上不利になります。
短時間で鑑定でき、迅速に保険金を払うためとはいえ、実際の損害額と支払い保険金額との間にこれだけ乖離があるというのは制度として問題ではないかと思います。
急ぎ保険金を受け取る必要が無い人に対しては、損害の程度をもっと詳しく調べて、実態に即した対応をして欲しいと思います。

実家の鑑定については、今日のところは結論は保留ということで、後日回答をもらえることになりましたが、さて、どういう結論になるやら。。寛大な判定をもらえることを期待したいです。

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