株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

実習指導員

我々の実習には毎回2名の指導員が付きます。学校の職員ではなく、いずれも独立したプロのコンサルタントです。
指導員には、組織に属さず個人でやっている人が多いのですが、それはたまたまなのか、学校がそういう人を選んでいるからなのかは分りませんが、個性的な人が多く、教え方は勿論、我々研修生との接し方も指導員毎に違います。当然、我々研修生とも「合う・合わない」があります。

約2週間の実習期間中は毎日が時間との戦いであり、食事や風呂、そして寝ている時以外は、ほぼ全てが調査、もしくは議論、或いは分析・集計など個人作業のいずれかに当てられます。

短時間で膨大な量の作業をこなさなければならないので、チームワークが非常に重要であり、チーム内のコミュニケーションが停滞すると、途中の分析や議論から得られる改善案の導出が不十分になって、最終成果物のクオリティにものすごく影響します。

指導員と研修生との相性問題で多いケースは、日々の議論の進め方は勿論、インタビュー原稿やアンケート内容のといった枝葉末節に至るまで全てにおいて口を出し、何でも管理したがる指導員と、あくまでも主体は我々であり、我々の独創性を取り入れてもっと自由にやりたいと思う研修生側とで意見が衝突するケースです。

実習も最初の頃であれば、実習生側に知識は勿論、反論する自信が無いため、指導員の言う事が多少おかしいと思っても我慢して言う事を聞きますが、3回目、4回目ともなるとこちらも簡単には折れないので、場面によっては徹底抗戦する事になります。そうなると日中の議論・作業は停滞し、夜間を使って遅れを取り戻す事になるので、寝る時間が相当削られる事になります。

我々はまだ身分は生徒であり、コンサルタントとしての実績や知識はまだ足りません。しかし、だからといって社会人経験が無い訳ではなく、皆それぞれの分野でビジネスマンとしてのキャリアを積んで来た者ばかりです。特定の分野での経験や知識、スキルは指導員を上回っている場合があり、当然の事ながら指導員が言う事よりも我々が考える事の方が正しい場面はあります。

指導員としての立場ではなく、普段の仕事をしているならそれぞれのやり方を貫いてもらえば良いと思いますが、教育者の立場で来ているのならもう少し柔軟性を持ってもらいたいと思います。学習者の主体性を奪ってしまったら人は育ちません。指導員には、チームメンバーの個性を活かし、全体をリードする技量を身につけている人に来て欲しいと思います。

 

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