株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

初ハーフアイアンマン

去る6月12日に愛知県の知多半島、新舞子ビーチ周辺で行われた、
「アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン」というレースに出てきました。
結果はもちろん完走!念願の「アイアンマン」になれました。

ちなみにタイムは以下の通りです。
スイム(1.9Km) 39:51
バイク(90.1Km)2:53:38
ラン(21.1Km)2:00:50
トランジット(2回)16:51
合計 5:51:11

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6時間以内にゴールする事を目標にし、周囲に公言していましたので、
無事に達成する事が出来てホッとしました。
ちなみに順位は完走者1260人中の440位。
エイジカテゴリー(男性45-49歳)では80位でした。

前回のブログでも書きましたが、
トライアスロン競技には様々なカテゴリー(距離)があります。
一般的にトライアスロン=アイアンマンレースと理解されがちですが、
「IRONMAN」はWTC(World Triathlon Corporation)の登録商標であり、
世界各地で行われているIRONMANシリーズは、
各大会開催者がWTCへ商標使用料を支払ってこの名前を使っています。

ちなみに日本では昨年まで北海道で開催されていた、「IRONMAN JAPAN」が
今年は開催されなかったので、今年はセントレアが唯一のIRONMANレースでした。

なお、 IRONMANレースには「ロング」と「ハーフ」の2種類の規格があります。
アイアンマンレース (ロング):スイム 3.8km、バイク180km、ラン42.195km
ハーフアイアンマン:バイク1.9km、バイク90km、ラン 21.0975km

今回私が出場したのはハーフの方で、合計距離が70.3マイルであるため、
「アイアンマン70.3」という名称でも呼ばれています。

レース前日の土曜日は早朝に東京を出発して10時前には現地入りしましたが、
その日一番の選手向け説明会に出て、受付を済ませたらもう昼過ぎ。
その後もバイクセッティングやレースに必要なウェアやシューズ、ヘルメットなどを入れた
「トランジションバッグ」を用意したり、補給食やドリンクをチェックしたりと
結構忙しく、あっという間に1日が終わりました。

早めに就寝したものの、緊張からか寝つきの悪い夜を過ごし、
いよいよ日曜日の本番を迎えました。
レース当日は曇りでそれほど暑くもなく、風もなく(風が強いとバイクが大変なのです)、
良いコンディションだったと思います。
スタート地点には大音響の音楽が響き渡り、ヘリコプターが巡回し、
外人のDJが大声で何かを喋っていて、さすがアイアンマンは賑やかです。

最初の種目はスイムですが、ウェーブスタートといって、
年齢等のカテゴリー別に15分刻みでスタートしていく方法が取られます。
まずはプロ選手からスタートし、その後は若いグループから順次泳ぎ始めます。
私我の45-49歳の第1組はプロ選手が出てからちょうど1時間後の8:30スタートでした。

いよいよ時間が近づいてきて、心臓の鼓動が高まる中、
一緒に参加した、SparC(スパーク)チームメイトの2名とともに、
円陣を組んで掛け声をかけ、スタート地点でホーンが鳴るのを待ちました。

3種目の中で一番の不安といえばスイムでしたが、
2週前の潮来トライアスロン、1週前の館山オーシャンスイムともに、
1500Mを30〜31分で泳げてはいたので、今回は割とリラックスして泳げました。
幸いにして新舞子ビーチは波がなく穏やかで、潮の流れもきつくなかったので、
タイムも想定通りでした。

バイクは前日に地元の選手から後半はアップダウンがかなりきついときいていたので、
前半は後から来る選手に次々追い越されつつも我慢して体力温存につとめ、
終盤は他の選手がバテて遅れ始める中ペースアップ。
登り坂でバンバン追い抜いてかなり順位を挽回できたと思います。

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最後のランは、前半が山を上ったり下ったり、林道を走ったりで「トレイルランか?」
とか思うほどきつかったですが、何とかこらえ、
後半海沿いの道に出てからもペースを落とさないように
粘ってほぼプラン通りのタイムでゴール出来ました。
最後の方は本当にきつくて、足の痙攣との戦いでしたが、最後まで持ってくれて
良かったです。なお、ゴールの手前で仲間にチームの旗を手渡され、
旗を背中に拡げて多くの観客の目の前を走り抜けられたのは気持ちよかった!

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トランジションといって、スイムからバイク、バイクからランへ移る際に
着替えたり、荷物を預けたりするところで、かなり手間取って時間をロスしたところと、
前日にせっかく用意した補給食をホテルの冷蔵庫に忘れてしまったり、
ランの前にバイクパンツからランニングパンツに履き替えようと思っていたのを忘れて
そのままゴールまで走り通したりと若干のミスはありましたが、それ以外は
概ね計画した通りにできたかなと思います。90点くらいは与えてもいいでしょう。

それにしても、人間の体というのは不思議で、筋肉に疲労がたまり、
さらに痙攣して動かなくなりそうになっても、
コースの所々に設けられているエイド(給水所)に寄り、
エネルギージェルや塩分タブレット、スポーツドリンクなどをがぶ飲みし、
屈伸運動したりすると、数十秒後にはスーッと疲れが抜け、痙攣も収まって
また走れるようになります。
ランの間はずっとこんな事の繰り返しでした。
車のエンジンと一緒で燃料があれば、結構な距離を走れるのだとわかって
新しい発見をした気分でした。

ゴールの瞬間、「You are the Ironman!」とコールされたときは
さすがに感動し、ちょっとウルっときました。
終わったあとの達成感は何にも変え難い自分へのご褒美です。
苦しかったけど、楽しいイベントでした。

それにしても、自分で挑戦してみて思いましたが、
トライアスロンは実に戦略性の高いスポーツだと思います。
もちろん気力・体力は必要ですが、でもそれだけではこの長い距離は走りきれません。
自転車のセッティングや、ウェア、シューズ、スイムのゴーグルその他道具の選択とセッティング、
レースにおけるペース配分、補給食の内容と量・摂取のタイミング、
本番に備えて数週間前からのトレーニングや食事の内容、
会場入りする時間やスケジュールに至るまで、考えて考えて備える必要があります。
事前の準備も含めてありとあらゆるものがレースなのです。
本当に奥が深いと思いました。深いからこそ楽しいとも言えますが。。。
この辛くて楽しいスポーツがもっともっと普及することを願っております。
(やや長文となりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。)

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