株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

サードライフ&リスク

 

「サードライフ」という言葉をご存じでしょうか。

人生をいくつかに区分して、60歳までを現役時代、
それ以降のセカンドライフと呼んだりしますが、
サードライフとは、そのセカンドライフの先にある、何らかの形で支援が必要となる要介護生活の時期をいいます。


2011年の統計によると、男性の平均寿命は79・44歳。
でも、健康でセカンドライフを謳歌できる年齢上限(=健康寿命)は70.42歳だそうです。
 
すなわち、その差の9年間は何らかの介護が必要な生活を送っているということです。

一方女性の平均寿命は85・90歳。健康寿命は73.62歳。その差は12年になります。

医療や介護が必要になる生活は縁遠いもの、と思いがちですし、
ぼんやりと不安を感じていても、あまり考えたくないというひとが多いものです。
しかしいまや日本は超高齢社会。
長寿になった分だけ、介護のリスクが増えています。

先日、提携先の不動産会社が主催する「サードライフセミナー」に参加してきました。
定員25名のところに40名以上の応募があったそうです。
参加されているのは、セカンドライフ中と思われる皆様ばかり。
高齢者向け住宅の現状や、必要な備えに対する講師の説明に
熱心にメモを取る姿がとても印象的でした。

サードライフセミナー2
 
我々が現役世代に年金商品販売する際のセールストークとして、
「豊かなセカンドライフを送るために、準備しておきましょう」と言ったりしますが、
今はそのトークは正しくないようです。

「セカンドライフはもちろん、その後のサードライフにも備えて、今のうちにしっかり準備しておきましょう」
というのが適切ですね。
長生きリスクを真剣に考えなければならない時代。
「自助努力」という言葉を簡単に使ってしまいますが、渾身の努力が必要です。
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