株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

バックオフィス善し悪し

保険会社に言わせると、ある程度規模が大きくなると、どんな代理店も

必ず「バックオフィス」を置かないといけないようです。
「バックオフィス」とは、事務スタッフの集まりの事。
つまり、営業担当者は毎日お客さんのところへ行くことに専念し、
申込書の作成や契約締結後の機械入力といった、「事務処理」は事務スタッフに任せなさい
という事です。

そんな風に保険会社に刷り込まれているので、
代理店側もなんとなく事務スタッフを増やさなきゃいけないような気になって、
収保規模に比べて、やたら事務スタッフが多い代理店がたくさんあります。

でも当社の場合は、バックオフィスを設けても、それが直接売り上げ向上につながる事は少なくて、
むしろ営業マンの事務処理能力が下がるマイナス面の方が大きいと思っているので、
あえてバックオフィスを設けていません。
事務スタッフ(というよりは内勤専門社員ですが)も、経理や人事など最小限しかいません。

そもそも保険などの金融サービスの場合、売る商材自体が「事務」そのものであるので、
事務と営業を分けること自体がナンセンスだと思っています。
お客様にとってベストな提案をする事は勿論、面倒な契約手続きにおいても
お客様にストレスを感じさせないよう、ミスなく終えて初めて評価をしていただけるもの。
つまり、レベルが高い営業マンというのは、
商品にも、契約手続きにも精通し、一人でミス無くやり遂げられる人の事をいうのだと思います。

だから当社の営業マンは、「自己完結」というルールのもと、申込書の作成から更新手続き、計上、
事故処理に至までまで何でも一人でこなせなければなりません。
更に営業上のノルマもガッツリありますので、多分忙しくて大変です。
でもそのお陰で、事務作業には皆強いです。そして仕事も速い。
その結果、コンプラリスクは低くなり、お客様の評価は高まって、一人当たりの売上は毎年向上しています。
 
もっと人が増えて機能分化せざるを得ない状況が来たらまた考えますが、
今の規模、体制であるならば、このやり方が正しいようです。


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