忘年会シーズン。
ほぼ毎日の様に誰かとお酒を飲んでおりますが、
今年は(も?)社内の忘年会はやりません。
同業者の飲み会にもほとんど行ってません。
世間が飲み会ムードになっているこの時期、
お客さんと親睦を深めたり、新たな人脈作りができる絶好の機会を
活用しないのは非常にもったいない。
社員にも「身内と飲むより、お客さんと飲んでこい」と常々言っております。
さて、昨夜は母校である筑波大学のOB会に初参加。
このOB会メンバーは、企業経営者を中心に構成されていて、
単に親睦をはかるだけでなく、
互いのビジネスに有益な情報交換を目的としている、
異業種交流会的な集まりでした。
筑波大学といえば、卒業生の大半は教員や官公庁職員になるイメージがあり、
私の同級生にも教員などの公務員が多いです。
しかし近年は学内ベンチャーの立ち上げが盛んで、
大学としても産学連携に力を入れており、
今や学生ベンチャーの起業数は東大に次いで多いのだそうな。
大学の施設は使い放題ですし、
学生の大半が親元を離れて一人暮らしをし、
かつ、キャンパスの中心から半径1Km以内のところに皆住んでいて、
親などからの干渉や時間の制約を受けずに、何でもやれるという環境が
ベンチャー立ち上げには向いているのでしょうね。
参加者の2/3以上は私よりも若い経営者の人達で、
現役学生も何名がいましたが、
大学の近くで障害のある人を集めて農業法人を立ち上げた若者もいれば、
近所の主婦を100人くらい使って、家計簿の入力代行会社を作っている若者もいたり
学園内にプリーペーパーを年8万部発行するなど、
近隣では圧倒的なシェアをもつ広告会社を作った若者もいる。
その他ITベンチャーは数えきれないほど。
色々話を聞いていて感心したのはチャレンジする意欲だけではなく、
皆が崇高な理念を持って起業している事。
起業理由が、単に「行きたい会社がなかったから」というだけではないのだ。
「つくばにシリコンバレーを作りたい」
「地域のブランド作りに貢献したい」
「皆が豊かで幸せにくらせる社会を作りたい」
「アスリートのセカンドキャリアを支援したい」
など、皆口々に立派な事を言っている。
中には「学生の頃から経営者をやっていて、これまで多くの出会いがありました。
その経験で培った人脈を活かして皆さんのお手伝いをさせて頂きます。
困った事があったら何でも言って下さい。」
と言う者も。
それって、20代の若者の言う言葉かよ??
むかし習ったマズローの欲求階層説によれば、
人間の欲求には段階があり、
生理的欲求だとか安全欲求だとか、低次のインフラ欲求が満たされて初めて
人の役に立ちたいとか、良い社会を作りたいという、
いわゆる「自己実現」の欲求が芽生えるとされている。
実際、私が起業したときだって、
「まず食えること」そして「金持ちになる事」しか頭になく、
そうではないなと気づいて、本気で考えて企業理念を作ったのは独立して4〜5年経った頃でした。
周囲の同世代の経営者達に聞いても皆そんなもんだと思う。
それなのに、イマドキの若者はすげーなーあ。
頑張る若者は全力で応援したい。また応援できる人になりたい。
ワクワクをたくさんもらったパーティでした。
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