異質化の１２％

神田に本社を移転してもうかれこれ５年になります。
飲食店はたくさんあって、ランチへ行くのも仕事帰りに飲むのも
店探しには全く苦労しませんが、それでも店の入れ替わりが早くて、
そこにあったはずの店がいつの間にか無い、なんてことはしょっちゅうです。

一説によると開業したのち１０年後も店が存続している確率は１２％だとか。
９割近くはつぶれて無くなってしまうという事実。
どこの繁華街も飲食店が溢れ、日々激戦にさらされていて本当に大変です。

「飽和状態になるのは同質化するからだ」
とは、先日読んだ、ある雑誌に載っていたセブン＆アイHDの鈴木会長の言葉。
「コンビニ業界は飽和状態にあると言われるが、差別化・異質化できていれば
同質化しない」　なるほど。。

居酒屋の世界でも、似たような店はつぶれていきます。
一方で、「⚪︎⚪︎県の郷土料理の店」とか、入るのに勇気が入りそうな、
怪しい多国籍料理の店とかの方が生き残っていたりする。

この前も、ずっと気になっていたけど、でも勇気がなくて入れず、
酔った勢いでようやく、竹やぶみたいな暖簾みたいなオブジェ（？）をくぐって、
入ってみたメキシカンっぽい不思議な店は、
「もうかれこれ２０年近くやっているよ」とのことでした。

当社も今年１１月で創業１０年を迎えます。
神田に来てからは５年が経過しようとしていますが、
何とか生き残り組に入っておかないといけません。
真似ばかりしているとどんどん同質化してしまうので、
常にオリジナリティを追求していかないと。
「あいつら変わっているよな」と思われるぐらいでちょうどいいのです。
気をつけよう。