株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

米国視察①

今年も9/6〜9/13までの日程で米国視察に出かけました。

最初の訪問地はシカゴ。IIABの教育大会への参加と、現地保険会社、代理店&ブローカー向けシステム会社、および現地ブローカーの見学が主な目的でした。

シカゴは五大湖の一つであるミシガン湖畔に面した大きな都市です。人口はNY、LAに次いで全米でも3番目に多く、近代的なビル建築が有名で景観が美しいことでも知られています。

シカゴを訪れたのは初めてすが、「アンタッチャブル」や「逃亡者」など多くの映画の舞台にもなっており、行ってみたい都市の一つでした。視察以外にも街を散策することができて有意義な旅でした。

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なお、訪問した時は、NFL(全米プロフットボール)の開幕時期と重なり、泊まったホテルのロビーやラウンジなど何箇所にも設置された大きなTV画面にフットボールの試合中継が映し出され、タッチダウンの際には、それを見ていた大勢のアメリカ人客が大声で叫んだり拍手していたりしました。
また、9月11日にはいたるところに国旗が掲揚され、さらに、NFLの試合前に国家が流れると、TVの前では腕を胸の前に当てて大声で合唱、、、と色々な意味でアメリカらしいアメリカも目にすることができました。

IIABについては、昨年も書いたので割愛します。(→詳しくはこちらを参照ください)

最初に訪問したのはCNA保険会社という全米で16番目の規模の保険会社です。
日本でいえば日新火災くらいの規模でしょうか。
日本だと保険会社は規模の差はあっても扱う保険商品にそれほど差はありませんが、アメリカでは保険会社ごとに扱う保険の種類にはかなり差があります。
この保険会社は個人分野は一切扱わず、法人保険、特に賠償責任保険等に力を入れているのが特徴的でした。アジア地区への進出に強い興味を持ち、いずれ日本にも進出したいと言っていました(リップサービスかもしれませんが)。下の写真は本社前で撮ったもの。たくさんお土産を頂きました。

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次の訪問先は、アプライドという代理店向けの専用システム会社です。
ユーザー数は13,600社、全米でもシェアナンバーワンの会社です。
日本では申込書や事務処理方法が保険会社ごとにバラバラで、そのために代理店が使用するオンラインシステムは保険会社が提供するのが一般的ですが、アメリカでは”アコード”という統一の規格があり、申込書についてはかなりの種目で共通化が図れています。そのため、乗合代理店ではシステム会社と契約して、汎用システムを導入するのが一般的です。

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保険会社システムがタダで利用できるのに対し、汎用システムは有償利用となるので、その分のコストは余計にかかりますが、複数取引保険会社の申込書が簡単かつ同時に作成できるほか、CRMによる顧客管理、業績管理、経理、勤怠管理等の機能もワンパッケージで提供されているため、営業担当者から経営者までが同一システムを利用して業務ができる利点は相当に大きいようです。

ちなみに当社では、保険料の試算はそれぞれの会社のオンラインシステム、CRMはシステム会社とクラウドシステムを契約、日報&ナレッジの共有は社内でSNSを独自に構築、と3システムを並行利用しています。これらが一元化できたら本当に楽なのですが・・。

さらには、アプライド・ユーザーグループという任意の団体があり、ユーザーから会費を徴収して、システムの利用方法や様々なノウハウ、ナレッジを教育してくれるところがあります。勿論メーカーにもサポート部門はありますが、メーカーは技術的なサポートに徹しているのに対し、こちらは具体的な活用方法、つまりシステムを使った仕事のやり方をアドバイスしているとのこと。進んでますね。”システム周り”が日本の保険代理店業界と一番環境の違いを感じた部分でした。

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