株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

評論家には2,000円の価値しかない

今日は朝からロープレです。
「窓口業務」というのですが、中小企業診断士に対しては、商工会や各地の自治体、中小企業基盤整備機構などから定期的に経営アドバイザーとしての仕事の依頼が来る事があり、その対応を学ぶための訓練を今日と明日ロープレで学ぼうというものです。

実際の相談としては、創業に伴う事業計画策定の相談だったり、経営革新という新ビジネス支援制度、事業承継、資金繰り対策など様々な相談があります。それらに対して、限られた時間の中で的確に対応するためのスキルを学ぼうと言うわけです。

専門の講師が相談者(顧客役)、我々がアドバイザー役という様に別れて二度ほどロープレをやりました。中々手ごわい相談者であり、対応に苦慮しつつも何とか対応できたかなと思った直後、講師から手厳しいコメントが・・。

「あなた方はアドバイザーであり、評論家ではない筈です。アドバイスとは『その顧客のビジネスが成功するための具体的な策』の事であり、原理原則論ではありません。原理原則だけ喋るなら単なる評論家じゃないですか。その程度の答えなら、本屋で売っている2,000円のビジネス書に書いてありますよ。」

う~ん。確かに。。。ショックでありつつも、仰るとおりです。
一応、我々にも得手不得手はあり、突然来られて、いきなり「このビジネスはうまく行きそうでしょうか?」と聞かれても即答できないケースが多いと思います。特に外部環境もよくわからない中で、あまり無責任な事を言って背中を押してしまい、後でダメだったときに恨まれたくないという気持ちがつい働いてしまいます。そうなると、一般論に限りなく近くなってしまいます。

でもそれだったら、わざわざ我々に聞く必要が無いですよね。他の誰かであっても良いはずです。

にも関わらず、縁あって自分に相談してくれたのだったら、せめて一緒に考えようとする姿勢が必要だなと。練習とはいえ、本心を見透かされて良い気づきが得られました。目指すのは評論家ではなく、ベストアドバイザー。出会いに感謝し、愛情を持って聴き、答えが出せるコンサルタントを目指したいと思います。

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