エマージェンシー戦略

今週で中小企業大学校の演習・講義形式の授業が全て終了しました。

残るは実習とゼミ、それから面接審査とよばれる卒業試験だけです。

いよいよ大詰めとなってきました。

最後の演習となった２日間のうち、１日目に行われた演習のテーマは「エマージェンシー戦略」というもの。

そんなジャンルの戦略が一般化している訳ではなく、会社の存亡を揺るがすような緊急事態に陥った企業において、経営者が取った起死回生の戦略を、平常時の戦略と区別するために講師がそう名づけているようです。

演習では関西にあるタクシー会社を題材に討議を行ないました。実在の事例であり、なかなかドラマチックで面白かったですが、自分の会社に置き換えてみたら、当社の場合も、やや地味ながら、常にエマージェンシー戦略の繰り返しだなと思えて、思わず笑ってしまいました。

保険が良ければローンがダメ。ＰＣ修理が良くなったと思ったら物販がダメ。しょっちゅうキャッシュ不足を嘆いてますし、常にどこかは緊急事態です。少ない経営資源を何とかやりくりしつつ、精一杯背伸びして頑張るのが中小企業とはいえ、ちょっとしたことでもすぐにピンチに陥ります。その代わり、立ち直りが早いのも特徴と言えますが。。。

そんな状況を指して、社内では「いつもピンチ、常にチャンス」と言っておりましたが、これからは「エマージェンシー戦略遂行中」と言う様にしたいと思います。何かそのほうが格好いい響きに聞こえますので。。。