中小企業大学校③

中小企業大学校の最終の面接も終わり、あとは結果を待つのみとなりました。
面接の際、面接官から「代表者が長期離席して会社は大丈夫なんですか？」と聞かれましたので「ええ大丈夫です。引継ぎも完璧に行いますから全く問題ありません。」と胸を張って答えておきました。
実際、たかが７ヶ月間私がいなくなる程度でおかしくなるくらいの会社なら、つぶれてしまえばいいと思います。むしろ、経営者がいないことで、社員がより主体性を発揮してPDCAのサイクルを自ら回すようになって、「売上を倍にしてやる！」するぐらいの気概で仕事をするようじゃないといかんでしょう。

学校がある東大和市までの往復の電車で、稲盛和夫さんの「アメーバー経営」を読みました。アメーバー経営とは、大きな組織を小集団に分け、その小さな組織にリーダーを任命して独立採算とし、リーダ達を共同経営者にみたてて会社を運営していく経営管理手法です。
経営の極限までの効率化に加えて、経営者意識を持つ人材の育成、全員参加型経営の実現などが目的で始められたそうです。
当社の場合も、創業当初から経営責任を明確にするために、新たな事業を行う際には都度別会社を設立して、それぞれ別個に運営を行ってきました。しかしながら、全ての会社について、経営全般を私が担ってきていましたので、別会社にはなっているものの、私の一存で事業の展開の優先順位やスピードが決められてしまって、それぞれの会社で独自性、主体性が発揮できる状況になく、社員の自主性の芽も私が自ら摘んでしまっていると言うことに最近気付きました。
今回、あえて私が現場から距離を置くことが良いきっかけとなって、各リーダー始め、社員に経営者マインドが養われ、「自ら会社を動かそう」という気持ちになっくれると良いなと思います。