株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

代理店経営③

本日の日経新聞夕刊のトップに、「既存の生保会社がネット直販事業へ参入する」との内容の記事が掲載されていました。
SBIアクサ生命とライフネット生命に続いて、損保ジャパンDIY生命やAIGエジソン生命も別会社にてネット直販に参入するそうです。
損保の分野では、10年以上前からアメリカンホームやソニー損保などが自動車保険を中心に通販専門での営業を行っていますが、今でこそやっと全体の5%程度のシェアを占めるまでになったものの、開業当初はなかなか契約件数も伸びずに本当に苦労していました。
一方、ネット生保は、まだ開業して2年も経っていないにも関わらず、順調に顧客が獲得できているようです。デフレの進行で、顧客が安い保険を求めているということもありますが、商品内容がシンプルで、かつ申し込み手続きも簡単という点が受けているのではないでしょうか。当面は保険料単価が安い定期保険や医療保険が主流でしょうが、数年後には相当な市場シェアを獲得するまでに成長するのではないかと思っています。

今まで保険は、商品内容が複雑で分かりにくく、更に手続きも面倒である事などが、プロ代理店や生保の営業職員に活躍の場を与えていましたし、またお客様の固定化を図る要素になっていました。しかしながら、今後は通販会社を含む保険会社間の競争激化と共に、商品の単純化、低価格がすすむでしょうし、欲しい情報はネットで手に入れ、必要補償額のシミュレーションもネット上で行って、加入もワンクリックという時代になろうとしていますので、単なる保険の販売員はもういらなくなると思います。ネットには無い利便性を提供する存在にならないと未来はないですね。

保険だけではなく、住宅ローン、投信等金融のワンストップチャネルとして、幅広いニーズに答えられる体制を整え、多面的に顧客を獲得できること。更に充分なコンサルティング能力を有して、顧客本位のサービスを提供し、お客様をつなぎとめておけること。それが代理店として生き残る方策ではないかと考えています。

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