先日セミナー講師を努めると書きましたが、
そのセミナーが昨日行われ、約40名位の保険会社の社員の方々を前に話をしてきました。
タイトルは「成熟時代のプロ代理店経営」。
プロ代理店の店主の立場から、現在の保険代理店業界をどう見るかという事と、
持続的な成長を続けるための課題は何なのかという事を話しました。
お話した内容は、
・保険市場は成長が止まり、完全な成熟市場となっている。
そうした中、同業間の競争激化や保険会社の方針変更、社会情勢の変化など
プロ代理店経営を取り巻く環境には年々脅威が増している。
・プロ代理店としては、この成熟市場で生き残るためには、
自身の強みを伸ばし、弱みを克服できるような戦略、他との差別化が図れる
有効な戦術が必要となるが、10年先、20年先は全く不透明で、
一体何が自社の成功モデルになり得るのかが分からずに皆悩んでいる。
・代手率維持のため、規模の拡大は必須というのは共通認識であり、
現にあちこちで巨大代理店が誕生しているが、
組織の成長サイクルに当てはめてみると、多くの代理店がまだ未成熟といえる。
・企業文化を作り上げ、顧客に持続的な価値提供を行える企業になるには、
単なる共同体組織から、公式化という手続きを経て、
成熟した一人前の企業に脱皮する必要があるが、
多くの代理店はその成長過程で足踏みしている状態。
・生き残る代理店になるには、
顧客ニーズの充足という観点から自社の提供価値を定義し、
独自のサービスを考案して顧客に支持される代理店を目指すこと。
さらにそのインフラとして、組織としての成熟、持続的な成長に向けた体制整備、
顧客との接点強化に向けた投資が必要。
と、ざっと書くとこんな感じでした。
セミナー終了後のアンケートでは、
「生の代理店の声が聞けて良かった」
「具体的な悩み、課題が聞けて良かった」
「とても参考になる話だった」など、好意的なコメントを数多く頂きました。
今回は資料作成にあまり時間が割けなくて、どこまで皆さまの共感を得られるか不安でしたが、概ねご満足頂けたようで安心しました。
またどこかからお声が掛かるように、代理店としての成績維持と
発表スキルの向上に励んでおきたいと思います。
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