若い頃、せいぜい二十歳くらいまでの私にとって
「幸せ」というのは、「やりたいことが何でもできること。」
=「その為にお金をたくさん持っていること」でした。
そんな私が人生を「幸せ」にする第一歩として就活先に選んだのは総合商社。
当時は日本企業全体に勢いがあり、バッシングされる程海外投資が盛んな頃で、
スーツケース片手に世界を飛び回り、新興国のインフラ整備に貢献している
イメージがあってカッコ良かったのです。
さらに、世界をくまなく見ている途中で、どこかの国に商機を見出し起業、
成功して大金持ちになる。こんなストーリーを描いておりました。
しかし残念ながら商社で採用してくれるところがなかったので、
スタートラインで私のばかばかしい夢は崩れ去りましたが、
もし万一商社に採用されていたとしたら今頃どんな人生を送っていたでしょうか。
昔は「リスクはチャンス」みたいな事を常に言っていましたので、
向う見ずな性格が災いし、政情不安なところに喜んで行ったりして
結構危険な目にあっていたかも知れません。
今回のアルジェリアの人質事件のニュースを見ながら
ふとそんなことを考えておりました。
保険業界に入って20年余り。
おバカな妄想癖は無くなり、拾ってくれた保険会社に感謝しつつ、
毎日お客様のリスクをヘッジするご提案をする事に喜びを見出す毎日を送っております。
ちなみに、今の私の「幸せ」の定義は「安心」で「快適」な人生を送れること。
私個人だけではなくて、世の中全体がそうなれたらいいと思います。
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