忘れていたモノ

先日株式会社トムソンネットさん主催の勉強会に参加してきました。

掲社ＮＹ駐在員で、現地のブローカーにて３０年以上も企業のリスクマネジメントに関わり、

現地の企業向けの保険分野に精通しておられる宮平さんと言う方を講師に、

役員賠責やサイバー賠責等の商品内容、現地での引受事情やクレーム実態などをお聞きしました。

講義では和訳した資料を基に解説していただきましたが、参加されている方も国内でブローカーとして活動してる

人達ばかりでしたので、質疑応答は勿論、その後の懇親会でも普通に英単語がバンバン飛び交い、

日米の保険行政や代理店のビジネスモデル論にまで話が及んで、異空間にいるようでした。

私の保険会社社員としての最後の仕事は海外展開している日系企業向けのグローバルプログラムの対応で、

慣れない英文約款と各地のローカルスタッフとの会話に悪戦苦闘する毎日だったので、

そんな懐かしさも感じながら楽しいひと時を過ごしました。

同じリスクマネジメントとはいえ、前職時代に担当していたような大企業と、

今当社でお付き合いいただいている顧客とでは明らかにリスクの種類が異なります。

一般的に、日本の大企業は企業内に代理店を持っている上、大手プロ―カーや商社系、銀行系代理店ともバッティングしますし、商品も汎用商品では対応できない事が多く、提案側にも高い専門性が求められるので、我々独立系プロ代理店にはやや敷居が高い顧客層です。

なので当社も主とする顧客層を中堅以下の法人にある程度定めて活動すべきと考えてこれまで活動してきておりました。

しかしながら、日常汎用商品のみで対応していると保険マンとしてのスキル、知識レベルが伸びないのも事実で、

営業していて物足りなさを感じる時があるのも事実です。

さらに最近は、ライフプランクリニックの立ち上げなどリテール分野のウェートも高くなりつつあり、

ちょっとしたアイデンティティーの危機にあるかも知れません。

自分の強みは何だったか。。忘れていたものを少し思いだした気がします。