美容室②

先週から美容室へ診断の実習に入っておりますが、いよいよ作業も大詰めとなり、今週金曜日の報告会に向けて、プレゼン資料の最後の修正作業に追われております。

今回の対象企業はこれまでで一番規模が小さく、どこにでもありそうな、いわゆる「街のパーマ屋さん」といった感じのお店なのですが、規模が小さいから診断も楽かと思ったら、意外に大変で、これまでの実習でも一番苦労しているかも知れません。

その理由として、スケジュールがタイトな割に街頭アンケートやら競合店調査やら体力を使う調査がやたら多かったと言うこともありますし、いつもよりも班員の人数が少なくて、作業負荷が高かったということもありますが、元々の依頼事項だった、将来に向けてのストアコンセプト策定だったり、販促だったりといったテーマの他に、店主夫婦や子供との家庭内の問題や、銀行借り入れのリスケなど、想定外の検討項目が出てきたりして、かなり戸惑ったという事が大きいと思います。
お蔭でやたらに議論ばかりが増え、その分、個人ワークの方へしわ寄せが行って、連日睡眠不足が続いて大変でした。

先ほども書いたように、規模が小さい方が調査・分析項目も少なく、コンサルとしての難易度も低いのかと思っていましたが、実際には違うようです。むしろある程度の規模以上の会社の方が、マネジメントのシステムも整っており、人材もきちんといて、戦略の方向付けだけしてあげれば、後は勝手にやってくれるという場合があります。

一方、中小零細は、経営者の「生きざま」そのものと向き合って、必要に応じて、奥さんと会って、子供と会って、あれをやらせて、これを作って、と結構業務代行に近いイメージで介入していかないと、何も変わらない場合が多く、こちら側に人間力が求められるようです。
非常に泥臭い世界ですね。当初期待していたものとは違いましたが、別の視点で色々な気づきがあり、良かったとのかなと思います。ただし、今はとにかく早く報告会を終わらせて、酒飲んでゆっくり寝たいですが。。。