株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

蛙の子は・・・

最近実家の父親と話す機会が多くなりました。

私の父も千葉県で飲食や美容業などの会社を経営しているので、
話す内容は互いの会社についてだったり、保険についての相談だったり、
親子の会話というよりは社長仲間と話しているような感覚です。


今でこそ会えば和やかに微笑んでくれる父親ですが、子供の頃は無愛想な上、
金銭面等では非常に厳しく、とにかく怖い父親でした。

小学校の時は小遣いやらプレゼントやら人並みにもらっていたと思うのですが、
中学に進学して以降は、学業に不可欠な日用品以外は一切買ってくれなくなり、
部活で使うユニフォームやシューズですら、買うためには一々借用書を書いて父からお金を借りて買わねばならず、夏休みなどに実家が経営する飲食店でアルバイトをしてお金を返すという事をさせられていました。

父としては、いずれ会社を継がせるつもりでお金を稼ぐ苦労を身をもって教えておきたかったのだと思いますが、
高校に入ると、そんな父親に猛反発し、同じ家に住んでいながら3年間一言も口をきかずに過ごしました。
その頃には母も働いていて収入があったので、父に相談する必要も無くなっていたのですが、
とにかく同じ家に住んでいるのが嫌で、親元から離れて一人暮らしができるという理由で大学を選んだほどです。

私が東京海上に就職することになったと伝えたとき、
父は私は生涯サラリーマンとして生きて行くのだろうと思ったようです。
就職人気では常に上位の会社でしたし、途中で辞めるなど、まして実家に帰ってくることはあり得ないだろうと。。


そんな私が36歳で脱サラした時は本当に驚いていました。
偶然ですが、父も自分で会社を興したのが同じ36歳だったそうで、
「血は争えんな」と母に話していたそうです。

それから6年。最近になって父からは家業をバトンタッチしたいと言われるようになりました。
その都度「今は無理なので、あともう少し頑張って。」と応えています。
今頼られてもフォローできませんし、まだまだ現役で頑張ってほしいと思っています。

ちなみに、私の息子は将来パイロットになりたいと言っています。
以前ハドソン川に不時着した飛行機のニュースを聞き、操縦していた機長が冷静に対処して、
一人のけが人も出さずに乗客を避難させたコメントを聞いて感動し、
自分もそんな格好いい人間になりたいと思ったそうです。

息子には何をやってくれても構いません。充実した人生を歩んでほしいと思います。
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