株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

質問力

今日はコミュニケーションスキル養成の実習を行いました。コミュニケーションスキルの養成と言っても、単に意思疎通のポイントを習ったわけではありません。課題設定に必要な情報を顧客にヒヤリングをするためのスキルを養うトレーニングが主な内容でした。

現役のプロのコンサルタントである講師曰く、コンサルティングで最も重要なのは質問力なんだそうです。
「質問力が入手する情報のクオリティを決める。」
「情報のクオリティが仮説のクオリティを決める。」
「仮説のクオリティがコンサルティングの質を決める。」
と言う事です。なるほど。。

ヒヤリングの対象者は大抵組織のトップ(社長or部門長)になりますから、そもそも多忙である事と、当然それなりに苦労もされ、また熱心に勉強もされている方々なので、くだらない質問をされたり、自分に聞かなくてよい質問をされると、露骨にいやな顔をされるそうです(多少は我々も保険の飛び込み営業の際などに経験済み)。
従って、必要最低限かつ、モレやダブリが無いように、つまりMECEにて質問する事が重要で、それがクオリティが高い質問と言う事になります。

でもこの「MECEで」といのが相当難しい。。
なぜなら、質問の切り口は、戦略、組織体制、社内のしくみ、人材、スキル、経営スタイル、価値観・・・など非常にたくさんあるからです。まずは事前に入手できる情報を集めるだけ集めて、課題を抽出し、仮説を立てて、それらを検証するための質問に置き換えていくとうのは大変な作業量です。講師によれば、「経営診断」(=経営全般についてのアドバイス)と言う事になると、最終的な質問数は軽く1,000を超え、2,000や3,000は当たり前との事。いやいや、事前のヒヤリングだけでこの作業量とは。コンサルタントというのは大変なお仕事だと改めて実感しました。。

  • Delicious
  • Facebook
  • Reddit
  • StumbleUpon
  • Twitter
  • RSS Feed

コメントを残す

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.