連携と集中

リオ・オリンピックが終了しましたね。
パラリンピックはこれからですので、
まだまだ”チームニッポン”の応援は続けたいと思いますが、
連日の涙と感動の日々が一旦終わってしまって、
若干の喪失感があるのは私だけでしょうか・・。

開催前は施設の準備が間に合わないだの、
反対派がデモしているだの、
治安が、、、ジカ熱が、、、とネガティブな話がたくさんありましたが、
終わってみれば素晴らしい大会でした。
閉会式もなるほど！これぞクールジャパン！って感じ良かったですね。
４年後の東京がますます楽しみになりました。

日本の選手は大健闘だったと思います。
前回のロンドン大会を上回る過去最高のメダル数！
一番メダルを稼いだのは、柔道や水泳、レスリングといった
日本のお家芸と言われる個人種目でしたが、
より感動が大きく、記憶に残ったのは団体戦だったように思います。

男子体操、ラグビー、卓球、バトミントン、シンクロ・・・ときて、
圧巻は最後の男子４００メートルリレー！！
私もずっとテレビで見ていましたが、
最後にジャマイカに次いで２位になったのを見た時は本当に鳥肌が立ちました。
４人のメンバーには一人もファイナリストがいないチームが、
世界のスーパースター軍団の中で、堂々の銀メダルです。
本当に凄い！！！

自由を与えて個人の能力をとことん伸ばすのが欧米風なら、
規律を設けてチーム力を高め、個人の能力を上回る力を発揮するのが日本風。
団体戦も日本のお家芸と言ってもいいんじゃないでしょうかね。

話は変わって仕事のお話ですが、
下半期に入り、新たに「連携と集中」というスローガンを定めました。
多少人の異動もあって、組織に手を加える必要がでてきて、
若干ざわついた感じもあったので、皆でベクトルを一つにできるような
合言葉が欲しいと思って急遽つけたものです。

選択と集中ではなく連携と集中。どういう事かというと、
「所詮我々は凡人で、背伸びしたところで能力は知れている。
だったら一人で何でもやろうとしないで、まずは専門領域やスキルが違う人と
タッグを組んで、ペアやトリオでお客様を担当しよう。
そうすることで、自分の苦手な分野は得意な人に任せられ、
自分は最も得意な分野に集中できる。
チームで価値提供をすることで、個人を上回る成果を挙げよう。」
ということです。

書いていることは普通のことですけど、
実は出来そうで出来ないのが金融業界なのです。
バトンリレーの練習をもっとすれば？と思っても、
下手に能力が高い欧米の選手には難しいのと同じ。。

オリンピックをイメージしていたわけではないのですが、
スポーツと仕事では重なる部分が多いと改めて思います。
連携と集中を当社のお家芸にすべく、努力していこうと思います。