高齢化に優しい専門家

最近、ハウジングライフプランナーという資格を取りました。

（社）移住・住みかえ機構（略称：JTI）という組織が認定している資格制度です。

まだあまり知られていませんが、人生設計と住みかえを中心とした不動産運用の両方を

プランニングする為の資格です。

日本人の平均寿命は年々伸びており、今盛んに議論されている公的年金だけでは

とてもじゃありませんが、豊かな老後など送れないことは誰の目にも明らかです。

それならば予めちゃんと貯金しておけば良いじゃないかという事になりますが、

現在６５歳以上の方が保有する資産は、６割が土地や建物などのいわゆる不動産であり、

金融資産は４割程度しかないのが実態です。

つまり、大部分の人は、収入の大半を苦労して手に入れたマイホームのローン返済に費やし、

将来に向けて十分な額の金融資産を蓄える事ができないでいるという事です。

であれば、苦労して手に入れたマイホーム、つまり保有資産の６割を占める不動産を何とか運用して

キャッシュを生む資産に変えるしくみを作ろうということで、JTIが設立され、

さらにそのためのプランニングを行う専門家として上記資格が創設されたという訳です。

寿命が伸びるのは喜ばしい事である反面、確実に金銭負担が増大するリスクであるとも言えます。
そのうち、長寿は祝ってもらえなくなるかも知れませんね。

高齢者に優しい専門家が求められる時代になる事は間違いなさそうです。。