我々の仕事でも5Sは重要です。保険やローンの仕事は、紙媒体の資料が多く、「整理」「整頓」が出来ないとすぐに職場が荒れます。とにかく紙の書類やマニュアルが多いので、ダンボールが溜まり、同じようなマニュアルが溜まり、一方で必要な書類は不足し・・・。
また、お客様から預かる書類は重要書類や個人情報を含む機密書類も多く、個人単位でも職場単位でも常に意識しないと紛失などの事故に繋がります。また、事故に至らなくても能率の著しい低下を招きます。
能率とは一定時間内にどれだけの仕事が出来たかということです。職場の「整理」「整頓」ができていないと、「探す」「調べる」「歩き回る」というような、付加価値を生まない作業に費やす時間ばかりが長くなって、本来の利益を上げていくために必要な時間がどうしても少なくなります。限られた時間の中でより成果を上げようと思えば、こうした無駄な時間を徹底的に排除しなければなりません。
ところが、仕事が遅い人、ミスが多い人、或いはそういう職場は驚くほど「整理」「整頓」についての意識が低くて困ります。しかも意外とベテラン社員がダメだったりする・・。これはもう、若い頃からの「しつけ」が不十分だったとしか言いようがありません。
私の場合は、皆が帰った後、たまに目をつけている社員の机を開けたりすることがあります。その整頓状況を見て「こいつはダメだ」と思った場合には、翌日仕事を中断させて机の中身を一旦全部捨てさせ、整頓の仕方を教えてから再度仕事に取り掛からせたりしています。荒療治ってやつですが、保険会社時代も部下に対してやっていましたし、今もたまに中途採用の社員にやったりします。
やられた方はたまらないと思いますけど、それぐらいやらないと本人には通じないので仕方ありません。それでも新たな習慣が身につくかどうかは本人の気持ち次第。せめて、当社に来て以降はきちんとした習慣を見に付けて欲しいと願っております。
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