明けましておめでとうございます。
東京は終日とても良い天気で、新しい年を清々しい気持ちで迎えることができました。
例年、年末年始はスキー場にて年越しをするのが恒例となっているのですが、
今年は東京の自宅で年越しをしました。
穏やかでゆったりとした年末年始休暇を楽しんでいます。
今日は正月2日目の朝。
箱根駅伝を見ながらこのブログを書いています。
昨年は一言で言えばリストラの年でした。
過去、安易な気持ちで取り組んで失敗した事例は数知れずあり、
また人の採用・管理方針も定まらず、結果として社内に理念とビジョンも浸透せず、
無駄の多いちぐはぐな経営をしておりましたが、
一昨年から社内体制の強化と無駄なビジネスの見極めを進め、
昨年前半でようやく整理の目処がつきました。
保険ではニトリと共同で来店型保険ショップ事業を始め、
当社のアイデンティティーを見失いかけた時期がありましたが、
やってみて改めて当社の強みはB2Bのビジネス(※)であると気づき、
たった一事業者との協業のB2Cビジネスのために、
本社営業部とは別のマーケティング機能、別のノウハウの集積、
そして何より別の組織&マネジメント体制を作らなければならない
という無駄に気づき撤退しました。
店舗はほぼ希望値にて売却できたので投資コストは回収できましたし、
その提携のために集めた人材も当社に適所がある人材は残り、
その他も他代理店等に無事移籍できたので良かったと思っています。
住宅ローンでは、ARUHIの店舗を5店舗運営していましたが、
固定費が高すぎたり、マネジメントが機能していなかったりで
利益が出ていなかった2店舗について、一つは売却しもう一つは閉鎖しました。
店舗減&人材集約化にて機能強化したところへマイナス金利の追い風が吹き、
かつてない好業績となりました。
その他不動産事業やリフォーム事業についても完全ストップ。
保険とローンのみに集中しました。
リストラすれば売上は減ります。全体売上は前年の2割減となり、
最盛期と比べても4割減くらいになりました。
一方で、利益については、利益率、利益金額ともに過去最高となりました。
よく「売上○億の壁」とか言いますが、経営者にとっては売上高には拘りがあり、
「5億を超えたら次は10億を早く超えたい!」と思うものです。
分かっていたこととはいえ、それなりに売上はあった事業を辞めてしまったことで
毎月の財務の試算表を見るたびに寂しい思いがありました。
ただ、幼い頃によくやっていた砂場の山づくりで学んだこと、つまり、、
トンネルを掘っても子供が上に乗っても崩れないような丈夫な山を作るには、
ただ上に砂を積むだけではなくて、勿体ないと思っても、
時にはその山を勇気を持ってぐしゃっと半分くらいの高さになるまで潰し、
土台を鍛えてからその上に砂を積んでいかないと立派な山はできないのと同じで、
企業としても単に膨張拡大させるだけではなく、時にはその先を見越して
売上減少を覚悟の上で組織や戦略を見直し、時には大胆に組織を壊して無駄な部分を
削ぎ落として土台を強化してから再度山を積んでいくという作業が
時として必要になるのだと思います。
今年は潰した土台に、新たに砂を積み、再び山を高くする作業に入ります。
新たな人材を招き入れ、新たなチームを組成し、お客様に評価いただけるような仕掛け、
ソリューションを考えています。
次の10年に向かい、当面は前進あるのみです。引き続き宜しくお願いいたします。
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