株式会社バリュー・エージェント代表のブログです。

理念を強みに

先日お伝えしたように、今月から札幌営業部が始動いたしました。
当初6名でスタートしましたが、うち4人は他の代理店から移籍した
相応の実績を持つベテランのセールスパーソンです。
このメンバーで夢と希望に燃え、新事務所を盛り上げていこう!
と気焔を上げているところですが、
早速に新たな問題が沸き起こっています。

それは何かというと・・・、

賃貸契約を交わしたばかりの事務所が早速手狭になりつつあるということ。
支出を惜しんで狭いところで無理してスタートしようとした訳ではありません。
当初予定していた人数(5名)には充分な広さのオフィスだったのです。
それが、オープン1週間前になって1名加わって6名に増え、
新たに12月には2名新たに入ってくることが先週末に決まりました。

さらに、、、2月にも2〜3名程度加わりそうで、
春には他にも合流希望者が現れそう。。。
そうなったら今の事務所では完全に手狭になり、移転が必要。
全くの想定外であり、嬉しい誤算とも言えますが、
事務所開設と同時に新事務所探しを始めるという珍事を経験することになりました。

「何で次々とリクルートできるのか?」
保険会社からも興味津々で聞かれます。
特に大々的にリクルート活動をやっている訳ではありません。
完全な口コミです。
報酬条件は、他と比べて良くはありません。
乗り合い保険会社数も種別ランクも普通です。
ではなぜ???
あるとすれば、当社の理念とビジョンが受け入れられているということでしょうか。

一瞬、話を変えますが、美容業界に「面貸し」という言葉があります。
スタイリストを雇用せず、業務委託で使用している美容室の形態をいいます。
給料は完全に歩合です。そのかわり勤怠管理はユルユル、
出勤も最低日数・時間を守れば比較的自由というところが多いです。
一人のスタイリストがカット、パーマからシャンプーに至るまでその顧客の対応を全て担当し、
定期的にメールを送ったり、電話したりといった、来店誘導も全て行います。
要するに店はスタイリストが施術する場所(=鏡付きカット台)を貸しているだけだから「面貸し」。
いいネーミングですね。

店舗に顧客が付いているのではなく、スタイリストに付いているので、
そのスタイリストが他の店に移ってしまえば、お客さんも移る。
よって経営者が気を遣うのは、スタイリストに対してであって、顧客ではない。
だから店としての経営理念や顧客へのサービス理念なんてものはなし。
一方、スタイリストの興味の対象は、給与条件だけ。
お客さんは自分に付いており、店を移っても付いてきてくれるという自信があるから、
条件がいいところが見つかれば次々と店を移っていく・・・。

なんか、今の保険代理店業界に似てませんか?
業務委託から雇用に変えたって本質的には「面貸し」スタイルの
代理店が全国にはまだくさんあります。
「どうやって当社のビジョンと理念をお客様にご理解いただき、
当社のファンになっていただくか?」という事を
真剣に考えている経営者はとても少ないようです。
なので、「面貸し」経営者が当たり前と思っている保険のセールスパーソンに
当社はとても新鮮に写るようです。

(下の写真は毎年社員に配布しているValue Wayという理念集です。)

img_1669

ちなみに、私の実家は美容室をいくつか経営しています。
父も未だ現役の経営者。たまに話をしますが、
「面貸しは楽だけど、スタイリスト次第で売上が変わるなんて経営じゃない。
また、スタイリスト自身も年とともに顧客が取れなくなりいずれ不幸になる」が持論です。
私も全くそう思います。
社員個人のスキルや人格はもちろん、会社としての理念とビジョンに
お客様が共鳴していただけるような経営を目指していきたいと思っています。

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