VALUEMAN'S Blog今通っている中小企業診断士養成課程では、授業や実習とは別に「ゼミ」というものがあります。
ゼミは、正規な授業ではないため、特定のカリキュラムが決まっているわけでもなく、ゼミ担当になった複数の講師が、予めテーマを用意して受講生を募集し、我々はその中から興味を持ったゼミを一つ選び、学ぶというシステムになっています。
私が選んだゼミの当初のテーマは「ESCO」と「PPS」つまり、「省エネルギーに関する包括的サービス」と「売電ビジネス」という、今となっては最も旬なテーマだったのですが、そのゼミの初日に例の大震災があり、訪問・研究対象としていた企業が、我々の相手どころではなくなってしまったため、急遽テーマを変更、１つの業界を深く掘り下げるのではなくて、担当講師のクライント企業の中から、面白そうな会社を３社選んで訪問し、外部環境の分析と経営者インタビューによって、その企業が成長した要因を第三者目線で分析するという事をやる事になりました。
先日１社目として、印刷業の会社にお邪魔して色々興味深いお話をお伺いし、本日は２社目として都内の販促サービス会社に訪問してきました。
午前中はキーパーソンの方にヒヤリングを行い、これまでの経緯やビジネスモデル、会社の強みなどインタビューし、午後は別の場所に移ってゼミメンバーとブレストし、外部環境と照らし合わせながら、時代毎に取った戦略、成功要因、今後の課題などを、ゼミメンバーでブレストしながら最後にレポートにまとめるという作業を行いました。
診断実習や数日間費やしての演習と違い、今回のゼミでは１日単位の作業となるので、調査も分析も浅くなりがちではありますが、短期間に複数の業界・会社を見て、比較しながら分析することで多角的な視野を養うのにとても役に立ちます。何よりケース演習と異なり、実際の会社で、かつ現在進行形の戦略に触れられますので、とても有意義な体験です。
訪問先の企業の皆様には、忙しい時間を割いていただいた上に、会社の内部情報を惜しげもなく教えていただいて、大変有難い限りです。養成課程も残りわずかですが、折角の機会を無駄にしないよう、色々なものを吸収させていただこうと思います。
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