10日余りの米国ツアーを経て感じた事。
率直な感想は、「アメリカの代理店は恵まれているな」ということ。
米国の損害保険の市場規模は日本の7倍以上。
でも代理店の数は日本の4分の1程度。
募集従事者数で見ても同様です。
それでも、募集従事者1名あたりでみた生産性は、
せいぜい2倍くらいではないでしょうか。
また、1代理店あたりの規模も、
一部のナショナルブローカーを除けばそれほど大きいわけではなく、
せいぜい数十人規模、経営者も普通に営業を兼務しているところが大半です。
リスクマネジメントサービスについては今回見られなかったので
コメントは避けますが、
少なくとも営業活動は、
日本同様にセールスパーソン個々の人間力に依存した
実に泥臭い営業活動をしているようです。
それともうひとつ印象的だったのは、
米国の保険市場は白人が寡占しているという事実。
代理店主やセールスの9割以上が白人なのです。
米国の全人口に占める白人割合は65%くらいですから、
白人が完全に牛耳っている業界と言えます。
社内は完全分業化が進んでいる分、オーナーやセールス担当が
ものすごいフィーを稼いでいて、それ以外の社員はそれほどでもない。
マーケットは広大な割に競争はさほど激しいようにも思えず、
白人が市場、およびそこから得られるフィーを独占した排他的でリッチな業界。
それが米国保険マーケットのような気がしました。
そう思うと日本の専業代理店はかなり健闘していると思います。
我々の場合は企業マーケットは企業の子会社代理店に刈り取られ、
銀行代理店と戦い、自動車ディーラー代理店と戦い、保険会社の圧力と戦い、
小さい市場を同業者間との熾烈な競争を繰り広げながら生き抜き、
生産性でも肩を並べるところもあるのですから。
たかだか数日の訪問ではあり、見たのはごく一部ながら、
少なくとも私はちいさな自信を持ちました。
また、排他的な市場に挑戦意欲を駆り立てられもしました。
いい意味での勉強になった旅でした。
いずれ米国マーケットに挑戦する時が来るように思います。
おもてなし&サムライスピリッツがあればやれる気がする。。いずれ!!
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